子ども食堂の
つくり方
あさやけ子ども食堂が出来るまでの道のりを
店主の山田さんにインタビューしました。
子ども食堂を始める際のご参考になれば幸いです。
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あさやけ子ども食堂店主 山田さんのもとには、子ども食堂を始めたいとお考えの全国の方々から食堂開設について多くの質問が届きます。
その中から、よくいただく質問についてボランティアのメンバーが山田さんにインタビューを行いました。ご参考になれば幸いです。
子ども食堂オープンまで
子ども食堂を始めたきっかけ
子ども食堂を始める一年前から「池袋あさやけベーカリー」の活動をスタートさせていた山田さん。そんな山田さんのところに、ある日突然、豊島子どもWAKUWAKUネットワークの栗林さんがやって来られました。栗林さんは山田さんの奥様が生前開かれていたパン教室の生徒さんでした。
世間話の流れから、「この家、山田さん一人で住んでるだけじゃもったいないから、子どもたちのために何かやらない?」 という栗林さんの誘いを受けた山田さんは、そこから「自分に何ができるだろうか」と考え始めます。
ベーカリーのスタッフに相談したところ、大田区で子ども食堂をやっている人がいるとのこと。当時子ども食堂はまだ世間にはほとんど知られていない取り組みでした。そこで、山田さんはまず「子ども食堂だんだん」に見学に行くことにしました。
座敷にちゃぶ台が2つ並べてあり子どもが8人も座ればいっぱいになるこじんまりとしたスペースで、美味しそうにご飯を食べる子どもたちの姿を見た山田さんは、その懐かしいあったかさに「自分も子ども食堂をやってみたい。これくらいの規模ならうちでも出来るんじゃないか」と考えました。
その後、WAKUWAKUネットワークの集会で栗林さんに、小さな声で「子ども食堂やってみたいな」と言ったところ、すぐにその場で議題として取り上げられ、多くの方の賛同を受けて、子ども食堂を誕生させることになったのだそうです。
「池袋あさやけベーカリー」は元ホームレスの人たちが仲間のために始めたパン屋さん。毎週1回パンを焼いて、池袋周辺の路上生活の方へ無料で配布しています。
飲食店営業許可申請
子ども食堂は不特定多数の人を受け入れるため、飲食店として営業許可を取る必要がありました。あさやけ子ども食堂の場合は、山田さんがすでに調理師免許を取得済で、その他の営業許可の条件(豊島区の場合はシンクが2槽以上あること)をクリアするため、シンクを1つ増設して申請を行ったそうです。
※許可の条件は自治体によって異なるので、子ども食堂を開きたい場所を決めたら改修に取り掛かる前に、食堂を出そうとしている地域の保健所に行き事前に相談することをおすすめします。